八方尾根から扇沢まで (第2日目)
〜由李子と五竜・鹿島槍縦走〜

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山行日程 2007年8月5日(日)〜7日(火)
天  候 1日目:曇り 2日目:快晴 3日目:晴れ

 昨日は風とガスのためほとんど景色が望めませんでした・・・
 さて、今日はどうでしょう。深夜に目が覚めてテントの外に出て空を見あげると満点の星です!そしてお月様も光輝いています。そのお月様の影響で少し星が見えにくくなっています。五竜岳を見るとその月に照らされていてとても美しく見えました。これならば明日の天気は快晴間違いなしと思い再びシュラフにもぐりこみます。
 早朝3時半ごろになりますとにわかに小屋前が騒がしくなります。頂上でのご来光を拝みたい人々が軽装で登って行きます。私たちはピストンではなく縦走ですのでゆっくりと体を休めて再び寝ました。でもテントの中の温度は9℃まで下がってました!おぉ寒い!!!
 6時半に起床し朝食にカップスープ、カップシチュー、あとウィダーインゼリーを食べます。食事をしていると「ヘリがやってきます!テントを飛ばされないようにしっかりと支えてください!」との声が耳に入ってきました。私たち二人が入っていれば飛ばされることはないでしょう。
 「バリバリ!!!」と音がしたので顔を出して見ますとヘリがホバリングしてました。そしてテントをぐらぐらと揺らす風!心の中で「やった!フライシートの露が落ちるぞ。」とほくそ笑みました。結局5回ヘリが飛んできて本当にフライシートは乾いてしまいました。
 食事を終えてテントを撤収しいよいよ五竜岳を目指します。朝日に照らされた五竜岳が立派にそびえています。
 「信州側では、戦国時代この地方が武田信玄の勢力範囲だったので、山の残雪の形が武田家の紋章の菱に似ているところから、御菱と呼んだ。それがゴリュウに転訛したという説があるが、確かな文献はない。山麓の人は割菱ノ頭と呼んでいた。ゴリュウに五竜という宛字をしたのは、この山に最も早く登った三枝威之助氏で、明治四十一年(一九〇八年)七月のことだった。」(深田久弥「日本百名山」より)
 7時45分に出発です。


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「目覚めの時」 「荷揚げのヘリ」 「いざ五竜岳へ!」

 この時間になるとほとんどの人が頂上を目指しており小屋の前はまばらです。多くの人が五竜岳をピストンし遠見尾根を下山するか唐松岳方面を目指すようです。登山道を見ますとすでに頂上に立ち下山している人たちが見えます。
 私たちはこれから五竜岳に登ったあと次の宿泊地のキレット小屋を目指します。
 五竜岳は由李子も登ったことがあり不安もなく登っていきます。
 今日は晴天で日差しが強く、私は最初から山シャツを脱いで半袖シャツで登りました。
 頂上まで約1時間の登りです。半分ほど登りますと岩場が出てきて一部には鎖が取り付けてあります。順調に登り予定通り一時間後に頂上に到着です。


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「五龍岳を目指して」 「岩場・・・」 「五竜岳頂上に到着」

 今日は快晴!360度大パノラマです!南には深田久弥がこよなく愛した双耳峰の鹿島槍ヶ岳が見えます。南西を見れば剣岳がでんと聳える立山連峰が、北には白馬三山が美しくそびえています。南東方向に富士山を探しますが霞んでいて見ることは出来ませんでしたが南アルプスの山々が霞の中に見えました。


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「五竜岳から」

 今日の宿泊地であるキレット小屋までこれから約4時間の歩行になります。4時間といってもキレット小屋までは岩場の連続です。私の記憶も薄れており、どれだけの岩場があったのか良く覚えていません・・・
 由李子にとってはこれから先は未知のコース。不安が無いわけではないでしょう。私も由李子をつれて歩くという不安が出てきます。安全を期してザイルと安全ベルトを持ってきているので、不安を感じたら由李子に取り付けるつもりです。
 さあ、いよいよ出発です。最初はザレ場のジグザグを長く下って行きます、どんどん下っていきます、岩場も下っていきます。
 振り返ると何とまぁ下ったことでしょう!由李子が「この登りはキツイね!お父さん、このルートで正解だよ、逆だと死んじゃうな!」と笑っています。


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「由李子、未知のルートに突入!」 「岩場の激下り」 「いよいよ核心部?」

 由李子が「今日の危険場所はまだ?」としきりに気にしています。やはり不安がつのるのでしょう・・・
 そうこうするうちに今日の核心部「G5」が来ました。由李子を先に行かせてルートの指示をします。由李子は結構器用に岩場をすり抜けていき難なく「G5、G4」を通過してしまいました。このままだと気を抜きさえしなければ順調に歩いてお昼頃にはキレット小屋に着きそうな気配です。
 相変わらず左からの日差しは強く左腕がだんだんと赤みを帯びてきました。もう後の祭りです。由李子は山シャツを着ていますし日焼け止めを塗っていますので問題なさそうです。時折大町側からガスが沸いてきて涼しくなります。左を見ますと剣岳が見え、また後を振り返れば五竜岳が大きく聳えています。
 展望の良い北尾根の頭に到着し休憩です。


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「G5を通過」 「まだまだ続く岩場」 「北尾根の頭(後は五竜岳)」

 体力も回復しキレット小屋を目指します。由李子が「もう危険な場所はないの?」とききますので「この後はそんなに危険な場所はないよ!今までのことを考えれば楽勝だよ!」と応えましたが、この言葉が後に由李子の「うそつき!」の連発に繋がりました・・・
 休憩後の最初の出足は問題なかったのですが、岩場が次々出てきます。由李子が「小屋はまだ?」ときくので「あそこの尾根を越えれば小屋が見えるはず」といい加減な返事をしたというかなんというか・・・
 由李子は、しきりにGPSを見て「後×時間○分で小屋だ!お父さんビールが飲めるよ!」と言っています。でも尾根を越えても小屋は見えません。
 「あれ!お父さんのうそつき・・・」と・・・
 そんなこんなで、これを数回繰り返して「お父さん小屋が見えたよ!」
 13時15分キレット小屋に到着です。


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「出だしは順調!」 「岩場が・・・」 「こんな鎖場も・・・」

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「梯子も・・・」 「やっと小屋に到着!」

 今日の宿泊は一泊二食ですが、朝食をお弁当にしてもらいます。200円アップになりますが朝食を行動食にして鹿島槍ヶ岳の頂上でお昼にしようと考えています(二人で18400円な〜り!)。
 宿泊の手続きを終えて昼食にします。今日のお昼もラーメンで、私はビールで由李子はみかんの缶詰をいただきました。
 心配なのは今日の宿泊者の数です。キレット小屋は天場がありませんので小屋泊まりしかありません。そうなりますと、五竜から来る人、鹿島槍から来る人が合流する場所なのでピーク時は収容人員100人をはるかに越えるでしょう・・・でも、今日は月曜日、越えないことを祈ります。今日は到着順番が10番以内でしたからまぁ越えたとしても布団一枚は確保できるでしょう。
 外に出てもガスが出ていて剣岳は見えませんので、横になって休みます。後の楽しみは17時からの夕食です。やっとまともな御飯が食べられますので由李子もワクワクしています。
 そして「それでは、第1回目の夕食です!」の声、その夕食の時間が来ました。
 メニューは、由李子の大好きなハンバーグです!キャベツのサラダにポテトサラダ。白身の魚、竹の子、なすびの柴漬け!
 ビールがおいしい!由李子は白菜入りの味噌汁がおいしいと言っています。ゆっくり食事をしたかったのですが2番目の食事時間が17時30分なのであわてて食べてましたが5分超過してしまいました。
 食事の後、明日の出発の準備をして休みました・・・
 後残る問題はイ・ビ・キです。だれもイビキをかかないことを祈り布団にもぐりこみました。


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「今日もラーメン」 「おいしい夕ご飯」 「おやすみなさい・・・(-.-)zzZ」

 第2日目が無事に終わりました・・・


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