栂池から白馬三山縦走 (第2日目)

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白馬岳から鹿島槍ヶ岳まで一望

山行日程 2008年8月2日(土)〜4日(月)
天  候 1日目:晴れ 2日目:快晴 3日目:雨のち曇り

 2日目の朝は爽やかでした。
 今日の行程は、白馬三山を縦走し天狗山荘までで、休憩を含まないで約6時間30分の行程です。
 4時30分に起床し軽い食事を取った後テントを撤収し6時に白馬岳目指して出発です。
 今日の天候は快晴で最高です!朝日に照らされた船越ノ頭がとてもきれいです。ここからしばらくは這松帯ですので雷鳥が良く見れる場所とされています。しかし、今日は天気がとても良いので見ることはできませんでした。
 しばらく登り振り返ると美しい白馬大池が見えましたが、次回ここを訪れるのはいつのことになるでしょうか。

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「朝焼けの船越ノ頭」 「振り返れば白馬大池」

 まず、第1の目的地の小蓮華山に向かいます。白馬大池からは2時間の行程です。
 今日は富山県側からの風がとてもきつく、時々突風が吹いています。この突風、結構強くて少し足を取られるほどです。天気は快晴なのですが、少し天気は下り坂に向かっているのでしょうか。明日の天気が心配になってきました。
 白馬大池からしばらくは稜線から離れた富山県側を歩きますので後立山の山並みは見えません。しかし、高度を上げるにつれて徐々に稜線に近いルートになりますので信州側が見えてくるようになります。それまではじっと辛抱の登りです。
 その辛抱の登りを続けて稜線に近くなったところで左手眼下に栂池自然園が見えてきました。こうやって見てみると自然園の広さがわかります。きっと今日も沢山の観光客で賑わうことでしょう。
 そこから遥か南西の方向を見ますと、八ヶ岳連邦、南アルプスがガスに覆われて頭だけ出しています。富士山は見えないかと探しましたが、まだ高度を上げないと見えないようです。
 高度を上げるにつれて徐々に山並みが見えてきました。今日の雲は山に合っておりとても良い感じです。白馬岳は登りの稜線に隠れていますが、杓子岳から鹿島槍ヶ岳まで一望です。

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「小蓮華山への稜線」 「杓子岳から鹿島槍ヶ岳」

 稜線を歩きながら富山県側を見ますときれいな緑の山並みが見えています。その一番手前の斜面を良く見ると一筋の登山道が見えています。三国境から蓮華温泉へと続く鉱山跡地ルートです。あのルートは立ち入り禁止のロープもなく、高山植物を間近に見ることのできるとても良いルートでした。
 さらに高度を上げると、白馬岳が視界に入ってきました。
 景色を眺めながら登っていくと、登山者がしゃがみこんで写真を撮影しています。後からその状況を見ていましたら、どこかの雑誌で見たようなアングルです。なかなか良い景色なので私も思わずしゃがみこんで撮影しました。チングルマと白馬三山のコラボレーションです。

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「よく見るとルートが見えますよ!」 「白馬三山とチングルマ」 「しゃがみこむ私(由李子撮影)」

 しばらく稜線を歩くと白馬三山がどんどん迫ってきます。なんと美しい景色なんでしょう。
 白馬岳と杓子岳の間のその先には立山が、鑓ヶ岳と鹿島槍ヶ岳との間のその先には槍の穂先が見えています。そして、首を左に回してみると富士山の頭が逆光の中に浮かんでいました。残念ながら写真にははっきり写りませんでした。
 ここから見る景色はとても絶景です。白馬岳から槍ヶ岳まで一望なんですからね。この後白馬岳に登ってしまうともうこの景色は見れません。でも足を進めないといけないの小蓮華山を目指します。
 白馬大池を出発して90分で小蓮華山に到着です。多くの人が休んでいて休憩をするところがありません。小蓮華山は「山と渓谷」にも載っていましたが、頂上三角点が数メートル陥没しており現在立ち入り禁止となっていてロープが張ってあります。そのため、本来ならば広い場所なんですが、その多くのスペースが立ち入り禁止になっていますので休むところがありません。でも、お構いなく立ち入っている人が沢山いました。
 立ったまま水分補給をして三国境に向かいます。ここからのルートはコマクサの群生地ですので楽しみです。

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「はるか遠くに槍の穂先」 「小蓮華山頂上」

 小蓮華山からのルートは稜線上のルートで、信州側は切れ落ちていて少し緊張してしまいます。なんせ風が依然として強いので、ふらついて信州側に転落するとひとたまりもありません
 風がある分汗かきの私は大助かりですが・・・
 小蓮華山からしばらく歩くと富山県側にザレた斜面が出てきました。いよいよコマクサの群生地です。しかしながら、小蓮華山まではなかったロープがこの付近から出てきます。そうです、コマクサを保護するために立ち入らないようになっているのです。
 歩いているとポツリポツリとコマクサが咲いています。しばらく歩くと一面ピンクです。でも、残念ながらロープの遥か向こう側で近くには咲いていません。しばらく歩いていると、登山道の真ん中に石で囲まれて一株咲いていましたが、もう満開を過ぎていました。
 徐々に白馬岳のピークがその北側の稜線に隠れていくと三国境に到着です。

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「白馬岳を目指して」 「三国境に到着」 「朝日岳を見ながら休憩」

 白馬岳頂上まではすぐそこですが、この分岐で少し休憩です。西を見ますと雪倉岳の向こうに朝日岳が見えその左手には朝日小屋が見えています。次回の後立山はあちら方面になるかもしれません。
 小蓮華山から三国境までは下りでしたが、ここから白馬岳のピークまでは登りです。境からしばらく歩くとちょっとした岩場になり、その岩場が終わりしばらく歩くとその先に白馬岳のピークが見えました。
 白馬大池を出発して丁度3時間で白馬岳頂上に到着です。時刻は8時56分。白馬岳に宿泊した人たちはその多くが下山した後でもあり私たち二人を含めて6人程度の静かな山頂でした。
 頂上からは360度の大パノラマです。
 しかし、依然として風は強く今日は天気が下り坂のようでガスが徐々に増えてきているような感じがします。東を見ますとガスが立ち込めているようで景色はいまひとつ。その代わり南西方面は視界がばっちりと開けていました。

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「白馬岳直下の岩場」 「頂上が見えた」 「白馬岳頂上」

 白馬岳頂上で軽い食事を取る予定でしたが、相変わらず風が強いため先を急ぐことにしました。これから杓子岳、鑓ヶ岳に登りますので南西方向の景色はまだまだ堪能できます。
 白馬館まで降りてくると昭和大学診療所の方々が玄関前に集まっています。今日下山する方がおられるようで皆さんで見送っておられました。
 白馬館の宿泊受付の横にはお天気相談所がありますので、ちょっと立ち寄ってみました。そして明日の天気予報を見て愕然!なんと曇りかガスか雨の予報です。まぁ天気には勝てませんからなるようにしかならないでしょう。
 風を避けてゆっくりと食事をするために村営頂上宿舎に向かいます。

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「正面に剱岳」 「以前にはなかった石碑」 「頂上宿舎が見えた」

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白馬館直下から南西方向

 頂上宿舎に9時30分に到着。ここでエネルギーの補給です。そう私の元気の源、生ビールの補給です。由李子は持って上がってきたジュース。なんと、昨日の朝クーラーボックスに入れて持って上がったジュースが解けずにまだ凍っています!
 ここで、アルファマイで牛丼をつくり、食堂のラーメンを注文して食事を取りました。
 ここから天狗山荘まで2時間40分です。小屋には2時までに到着すればよいので十分景色を堪能しながら歩けます。
 1時間ほど十分休憩した後、杓子岳に向かって出発です。

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「エネルギーの補給」 「楽しい食事」 「白馬岳をバックに」

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「これから越えてゆく杓子岳と鑓ヶ岳 右奥には剱岳」

 これからのルートは、杓子岳のピークと鑓ヶ岳のピークがあります。鑓ヶ岳のピークをパスすることはできませんが、杓子岳は富山県側にトラバースするルートがありパスすることができます。由李子に「杓子どうする?巻く?」とたずねると「行く!」だとのこと。これは頑張るしかりません。杓子へのルートは結構傾斜がきつく結構なアルバイトが必要です。
 日差しもきつくなり暑くなってきました。ところが、由李子はハイペースでどんどん登っていきます。私は付いて行くこともできず、マイペースで登ります。
 11時45分誰もいない杓子岳頂上に到着です。頂上宿舎から50分でした。
 ここにきてにわかに信州側からガスが沸いてきて、天候は下り坂のようです。これまで見えていた槍ヶ岳などもガスに隠れて見えなくなっています。すぐ隣の鑓ヶ岳も沸いてでるガスに見え隠れしています。

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「ザレた杓子への登り」 「杓子岳頂上から」 「鑓ヶ岳を目指して」

 さて、杓子から最低鞍部に下ってきましたら、本日最後の登りです。とはいっても、このコルからの鑓ヶ岳までの登りは先ほどの杓子岳ののぼりとは比べ物にならないくらいキツイ登りです。白馬大池出発からすでに6時間30分が経過しており、気温の上昇もありますので結構疲れてきています。
 この登りいったいどのくらい掛かるのかと考えながら下を向いて登ります。ただひたすら「このピークで最後!」と念じながら登ときつかったものの案外早く登りわずか30分で鑓ヶ岳に到着しました。
 北を見ますと白馬岳も信州側からのガスに覆われています。きっと頂上から白馬村の麓は見えなくなっているでしょう。南側を見ますと今日の宿泊地の天狗山荘が見えています。
 時刻は12時56分。天狗山荘まで40分ほどの行程なので、丁度予定通りの行動です。
 もう一安心・・・

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「鑓ヶ岳まであと少し」 「鑓ヶ岳頂上」 「天狗山荘に向けて」

 鑓ヶ岳下りは快適でした。わずか30分で鑓温泉に下山する分岐に到着。信州側を見ますと鑓温泉に向かっている人たちが見えます。私たちは稜線を南へ天狗山荘に向かいます。
 しばらく歩くと天狗山荘への案内の標識があり下っていくと天狗山荘が見えました。その道の脇には沢山の満開のウルップソウが咲いていました。
 白馬大池から丁度7時間で天狗山荘に到着。テントの受付を由李子に任せて私はテント設営。そして美味しいビールを頂き、ゆっくりとくつろぎながら、鑓ヶ岳の景色や周りの花を堪能しました。
 今日は山中最後の日ですので小屋の夕食を注文しました。おいしかった!

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「大出原との分岐」 「天狗山荘テン場にて」 「天狗山荘の夕食」

 第2日目が無事に終わりました・・・


 今日見た花たち。残念ながら、風が強かったので、稜線で出会った花は移すことができませんでした・・・

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「クルマユリ」 「ミヤマアケボノソウ」 「ミヤマオダマキ」

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「ミヤマタンポポ」 「ウサギギク」 「ミヤマシシウド」

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「タカネヤハズハハコ」 「ミヤマクワガタ」 「ウルップソウ」

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メイル