栂池〜朝日岳〜蓮華温泉〜栂池(最終日)

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朝日岳から南方向を望む

山 行 日 程 2009年8月1日(土)〜3日(月)
天   候 1日目 晴れのち雨
2日目 雨のち曇り
3日目 晴れ
同 行 者 単独

 昨夜は、雨が降ったりやんだりの天気の中眠りにつきました。
 深夜3時に目が覚めました。雨は降っていない様子で外に出て天を仰ぐと満点の星です。しばらく見上げていると流れ星がいくつか見ることが出来ました。そうやって30分ほど過ごした後、今日どうするか考えました。このまま再び眠りにつくことは出来ないことが判っていましたので、今日は蓮華温泉泊まりでしたが、濡れたテントを設営するのも嫌なので急遽栂池に下山することに決めました。決めて思ったことは、「もう少し早く決めていれば朝日岳でご来光が拝めたなぁ・・・」
 朝食を取り、テント撤収を終えて5時丁度に出発です。蓮華温泉までのコースタイムは7時間、蓮華温泉から白馬大池を経由して栂池までは5時間30分で、合計12時間30分です。5時に出発ですので17時30分到着予定。がんばって1〜1.5時間ほど時間が稼げれば最終のロープウェイには間に合うでしょう。
 今日の天気は快晴でとても状態は良く、朝日平から白馬岳が良く見えています。

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「白馬岳が良く見えた」 「これから登る朝日岳」

 ここから朝日岳までは1時間です。
 朝日平を出発し木道が終わるといよいよ登りになります。空を見上げると雲ひとつない天気、登山道の脇には色々な高山植物が咲いています。しばらく登ると朝日岳の南側を巻くので剣岳がきれいに見えました。
 爽やかな中を順調に登って40分で朝日岳頂上に到着。360度のパノラマは残念ながら見ることは出来ませんでしたが、雲海に浮かぶ白馬岳と剣岳を見ることが出来ました。東に目をやれば妙高山と黒姫山が雲海から頭を出しています。

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「朝日岳(2418.3m)に到着」 「頂上の方位版と標識」

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「剣岳(2997.1m)もよく見える」 「妙高山と黒姫山が頭を出している」

 360度のパノラマが残念ながら見れないので先に進むことにします。といっても、こんな雲海がめったに見ることは出来ないでしょうから、ラッキーだったかも?
 朝日岳から吹上げのコルまでの道は朝日を受けてとても気持ちの良いものでした。正面には五輪山と雲海の中に入っていく五輪尾根が見えています。右を見ると白馬乗鞍岳から白馬岳までの稜線がはっきりと見えています。白馬乗鞍岳まで遠いなぁ・・・

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「五輪山の形が良い」 「白馬乗鞍岳から白馬までの稜線が一望」

 爽やかな道を軽快に下って6時11分に吹上げのコルに到着。ここをまっすぐ進むと栂海新道で、親不知に向かいます。いつか歩ければと思いながら右の五輪尾根に向かいます。
 五輪山の南側を通過する登山道は「ぬかるみの道」と名づけられていますとおり、水が豊富なためぬかるんでいたようです。そう、過去の話なのです。今は木道が整備され、現在ぬかるんでいるようなところはありません。しかし、昨夜の雨で木道の表面が濡れていて滑りやすいことこの上ない!
 徐々に高度を下げるとだんだんとガスの中に入っていきます。今まで見えていた青空も徐々にガスを通してみるようになり最後は雲になってしまいました。

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「吹上げのコルに到着」 「お花畑も徐々にガスの中に・・・」

 このルートは湧き水が豊富で、登山道のいたるところに湧き水があります。また、これがまた美味しい!
 ぬかるみの道を順調に下っていくと五輪尾根に入り、徐々に森林となっていきます。その森林は「五輪の森」と名付けられていました。
 五輪の尾根を通過すると、再び高原のようになり眺望が良くなりました。この場所は「青ザク」と称されている場所で、広々とした高原です。ここから正面に見える尾根の斜面を見ると赤い屋根が見えます。蓮華温泉の屋根です。遠い!

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「五輪の森」 「青ザクから南西方向」

 正面に蓮華温泉の屋根を見ながら木道を進んでいると、木道の脇に三角点がありました。花園三角点です。でも花園の中にあるのならまだしも、登山道脇のハイマツの下にあるとは・・・
 振り返るとお花畑のグリーンがとても綺麗でした。

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「花園三角点」 「下ってきた青ザクを振り返る」

 花園三角点の到着時刻は7時43分。3時間10分のコースタイムを約30分短縮することが出来ました。この調子で行けば何とか栂池に下山できそうです。
 花園三角点を過ぎるといよいよ樹林帯に入ります。カモシカ坂と名付けられた坂を順調に下ります。
 この辺りから今日蓮華温泉を出発した登山者とすれ違うようになりました。何組かのパーティーとすれ違った後、二人連れのパーティーが登ってきたので道を譲ると「いえ、お先にどうぞ!」と言われ、どこかで聞いたことの有る声だと思い顔を拝見すると何と!mkさんとkokoさんではあ〜りませんか!なんという遭遇か!
 兵庫の地元でもしばらく会っていなかったので、少し立場話をして別れる。(このことが、お二人に大きな勘違いを起こさせてしまうとは夢にも思いませんでした・・・)


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「カモシカ坂に突入」 「mkさんkokoさんを見送る」

 時間を見ると8時30分前。ここまで3時間30分で下ってきたので、何とかがんばれば蓮華温泉に10時30分には到着できそうだ。そうすれば、温泉に入って美味しいビールを飲むことができます!
 二人と別れてしばらく歩くと白高地沢に到着。ピケ足場を使った橋が掛けてあります。


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「橋には看板が」 「沢を渡って振り返る」

 橋を渡ってからのルートは、先日来の雨でぬかるみが多く、また木道もありますが、濡れいていて滑りやすくとても危ないルートでした。
 この後のルートは、蓮華温泉まで登りとなります。ぬかるんだ道と濡れた木道を滑らないように歩いて10時丁度に兵馬ノ平に到着。花はほとんど終わってしまっており、満開のときはとても綺麗だろうと思いました。湿地なのでここにも木道が整備されてます。


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「兵馬ノ平」

 ここまで来れば蓮華温泉はもう直ぐそこです。兵馬ノ平から少し歩くと鉱山道跡コースと合流。懐かしいポイントです。
 このあと遊歩道を軽快に歩いて林道に合流。林道をしばらく歩くと赤い屋根の蓮華温泉に到着。時刻は10時40分で、ほぼ予定時間通り。これで温泉に浸かることが出来ます。
 まずは生ビールを飲んで喉の渇きをとりました。その後、温泉に入ってこの二日間の汗を流して缶ビールを頂きました。


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「鉱山道跡コースと合流」 「蓮華温泉に到着」

 さていよいよ今日の最後の登りです。
 蓮華温泉からバスに乗って白馬に帰ればよいのですが、このコースは歩いたことがなく、今回歩かなければ二度と歩くことがないような気がするので、3時間ほどの登りなので歩くことに決めたわけです。
 上り始めは樹林帯の中で結構岩がゴロゴロしていますが、歩きにくいことは全くありません。
 しばらく歩くと「天狗の庭」に到着。本来であればこの斜面から雪倉岳や朝日岳が見えるはずですが、ガスのため見ることは出来ませんでした。
 そして、歩くこと3時間弱で白馬大池に到着です。いつも見慣れた景色ですが、蓮華温泉から歩く景色はこれが初めてなので新鮮です。


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「蓮華温泉の源泉」 「白馬大池に到着」

 今回時間があれば、天狗原から乗鞍スキー場に下山する山ノ神尾根を歩こうと考えていました。山スキーでは有名なコースなのですが、夏道があるのかどうか判りません。そこで小屋に行って話しを聞いてみると誰も歩いたことがないという。時間もないし、安全を優先して今回は正規ルートで栂池まで下山することにしました。
 ここからは何も問題なく順調に下山。栂池の手前で崩落していたところはきれいに整備されているのを見てびっくりしました。
 栂池に到着したのが16時丁度。今日の行程は休憩含めて11時間でした。


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「きれいに修理された登山道」 「栂池に到着」

 さて、これからの下山をどうしようか考えたところ、お金を節約して歩いてふもとまで下山することに決め、アスファルトの道を歩いていると段々と硬いアスファルトが足に響いてきます・・・
 辛抱たまらなくなって、ゴンドラに乗ろうと決めてトボトボと歩いていると一台の軽トラが通過しました・・・
 「あ〜・・・乗せてくれればなぁ・・・」と思いながらしばらく歩いていると、一台の軽トラが、止まりました!
 栂池山荘の方で麓まで乗せてくださいました!ラッキー!
 こうして、09年の夏山が終わりました。
 来年はどこにしようか?悩みが始まりました。


 今回、最終日雪渓を下ったところで、小学生になっているかなっていないかの女の子を連れた3人のパーティ追い抜きました。
 お父さんとお母さんは一生懸命娘さんを励ましながら下っています。話を聞くと白馬岳からの下山らしく、女の子も結構がんばっているようです。
 「うちも娘といつも歩いているんですが、大学受験で今年は一人です。これからも家族で登ってくださいね」といって追い抜きました。
 ペースが遅いので最終便に間に合うかどうか心配していましたが、下山後栂池の温泉に浸かって外に出るとばったり!最終便前のロープウェイに乗れたとのこと。天狗原でその三人を心配していた若い二人のパーティも一緒に楽しそうに下山されていました。
 とにかく無事下山できてめでたしめでたし・・・


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「無事下山した5人」

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