鳥取県若桜町 赤谷山

写真

山 行 日 程 2010年6月6日(日)
天   候
同 行 者 やまあそさん、OAPさん

 今日は、やまあそさん、OAPさんと三人で赤谷山に登ることにしました。
 赤谷山への宍粟50名山の正規ルートは戸倉峠からの尾根コースですが、何度も赤谷山に登っていると赤谷山頂上から50mほど下山したところから鳥取県側の左の尾根上に電波の反射板が見えるのに気が付き、やまあそさんと二人で「あちらから登れるかもね?」と話していました。
 今回、その反射板を辿って赤谷山に登ります。が、チシマザサの藪漕ぎはどうなのでしょうか?
 旧戸倉トンネルの手前に駐車して9時50分に出発です。まずは旧道を辿って戸倉峠を超えます。峠手前に宍粟50名山の正規ルートである赤谷山登山口があります。登山口を左に見て通過すれば戸倉峠で、そこを超える鳥取県側で小船林道が付いています。この小船林道を左に進んで1.5km程先にある尾根から取りつく予定です。

写真 写真
「いつもの場所に駐車して出発」 「戸倉峠を越えて小船林道へ」

 小船林道は最初綺麗な林道で車の新しいタイヤ跡もありましたが、15分ほど歩くと大きな崩落があって道を完全に塞いでいます。崩落してから時間が経過しているらしく岩も安定しており乗り越えるには全く問題ありませんでした。
 戸倉峠を左折してから20分程で予定通りの取りつき場所に到着。斜面が切ってあるので取りつけるかどうか心配でしたが鹿が道を造ってくれていたので難なく取り付くことができました。

写真 写真
「崩落の岩を乗り越える」 「いよいよ取り付く」

 取りつくとそこは植林帯で、林道を歩いていたときにちらほら見えていたチシマザサも少なく全く藪漕ぎなんてありません。「拍子抜けした・・・」との私の言葉に「先はまだまだ判らんぞ!」のOAPさんの声、その結果は?
 植林帯の緩やかな斜面を登り尾根に到着するとその向こうは緑豊かな斜面でとても綺麗でした。
 尾根は鹿が良く歩いているのか登山道かと思えるくらいの道が出来上がっています。さらに尾根を登りますと徐々に細いササが出てきましたが、掻き分けるというほどもなく難なく登って行けますので、この分だと赤谷山頂上まであっという間に到着してしまいそうです。
 そんなにきつくない尾根を登り標高が1050m付近になるとブナが出てきました。立派なブナも沢山あります。植林帯だった北の斜面もいつのまにか自然林になっており緑がとても綺麗です。 

写真 写真
「尾根はとても歩きやすい」 「標高1100mからはブナの尾根となる」

 標高1100mまで登ると尾根は急に穏やかになり南方向に進むようになり登りきると戸倉峠からの正規ルートの尾根に延びる尾根に到着、ここから左に曲がり東に向かいます。
 ここにきてチシマザサが徐々に太くなってきましたが、明らかに笹が1.5m位の幅で刈り払ってあります。どうもハサリ川の林道方面から上ってきているようです。
 刈り払われた尾根を東にほんの少し登ると視界が開け電波の反射板に到着、時刻は11時14分。地形図を見ると赤谷山からはずいぶんと遠いので赤谷山頂上直下から見た反射板ではないような気がします。
 やまあそさんにこのピークは「小船山」だと教えてもらいました。周りを見ると北東の方向に切り払いがされていています。どうも小船林道の途中の砂防のところから登れたようです。地形図上の砂防ポイントは、旧戸倉トンネルの鳥取県側入り口から点線で伸びて林道に合流したところです。でも、等高線を見れば結構急なので今回歩いたルートのほうが登りやすいでしょう。

写真 写真
「尾根が刈り払われている」 「小船山に到着」

 さて、赤谷山の正規ルートの尾根まで残すところ1200m程です。が、その尾根方向を見ると笹が刈り払われているところは無く笹に囲まれています。ということは、歩きやすいルートもここまでのようです。でもここまでの状況からすると笹は薄いのでそんなに酷くはなさそうです。いざ突入!
 突入してみるとチシマザサはやはり薄く隙間を縫って通ることが出来るので歩くのに問題ない状況です。しかしながら今までの歩きやすさとはいかず少しペースが落ちてきました。

写真 写真
「いざ突入!」 「ちょっとてこずる程度の笹」

 笹をすり抜けながら穏やかな尾根を登っていると笹が少なくなり再びブナやナラなど歩きやすい尾根が出てきました。でも快適だった尾根も暫く歩くと笹が徐々に出てきて再び薄い笹薮となりました。
 反射板から尾根を40分登りP1150に到着です。見ればピンクのテープが巻いてあります。どうも左の尾根から登ってきているらしく国土調査実施前の事前調査のテープのようです。

写真 写真
「再び歩きやすくなり快適の尾根」 「P1150到着。ブナの左の方向から国調テープ」

 国土調査の事前調査のため、ここから少しササが刈り払ってあるので歩きやすくなりました。しかし、進むに連れて徐々にチシマザサは太くて密になってきました。
 笹の刈り払いもこの太くて密な笹に観念したのか全く刈り払われていない状況になりました。点々と付いていたテープが全く見られなくなっていますのでどうも引き返したものと思われます。
 ここからのチシマザサの薮漕ぎは掻き分けるのがもう大変で腕がだんだんとだるくなってきましたし、笹を抜けるのに足を大きく動かすため足の疲れもたまってきましたのでペースはどんどん落ちていきます。
 長袖を着るタイミングを逃してしまったので3人の腕は傷だらけです。首の回りは細かいササの葉の枯れ葉が入りかはし痒いと言ったらありません。
 密薮を泳いで所々チシマザサが弱っているところに到着して「ホッ!」とするのも束の間、数m歩けば再び密薮です。
 鉄塔から1時間15分、そのうち密薮と格闘すること40分で赤谷山正規ルートに合流です。

写真 写真
「密薮を進む」 「密薮を脱出!」

 赤谷山はすぐそこ、頂上に向かう最後の登りを登りながら振り返ると反射板からの尾根が見えました。
 「反射板、記憶ではもっと近くだったように思ったけどあんなに遠かったんやなぁ・・・」とやまあそさんと私。
 12時30分誰もいない赤谷山頂上に到着。今日は回りの山が全て近くに見えるほど明瞭に見えています。もう少し早く到着できていればもっと良い景色だったことでしょう。
 この後、後山移動のMXFさん、四国三嶺移動のLWZさんと無線をしながら昼食休憩。1時間ほど頂上でゆっくりして正規ルートを下って14時30分に戸倉峠の登山口に到着です。

写真 写真
「頂上直下から今日のルートを振り返る」 「赤谷山頂上に到着」

写真
「頂上から千種の山々」

 さて、いつもならこれで終わりですが、本日はオプションがあります。
 現在、国道29号線は立派な新戸倉トンネルが平成7年12月1日に開通していますが、それまで利用されいた旧戸倉トンネルを抜けて駐車地に戻ろうというものです。そして、その前に戦時中に工事がされていて途中で中止になった軍事用トンネルの見学もサブオプションとして付いています。
 まず、戸倉峠を鳥取県側に戻り、小船林道から谷に下りて旧の峠道を辿ります。小船林道から外れて山の斜面に入り10分程トラバースしていると峠道らしき雰囲気のところに出ました。さらに20mほど進むと眼の前には幅6mほどの立派な道が付いているではありませんか!これには3人感嘆の声が上がりました。
 戸倉峠は姫路側からすれば僻地の峠であったため利用は少なく主に智頭町方面を利用して鳥取県に抜けたそうです。しかし、この立派な峠道を見るとリヤカーなど往時の往来が眼に浮かびます。

写真 写真
「小船林道から下ります」 「旧道を歩く」

 林道から外れ旧道を歩くこと30分で分岐に到着。右方向に下れば本道ですが少し真っすぐ進むと行き止まりになります。その行き止まりの手前5mのところから斜めした方向に下ると峠道では無い道に出ます。それを進んでいると眼の前にトンネルが出現、これが軍事用トンネルだそうです。
 入る気はなかったのですが、やまあそさんに誘われて入ってみるとひんやりと涼しい。50mほど侵入するとまだ工事中の状態で中断されたままでした。
 この奥はまだまだあるそうですが、今日はここまでです。といってももう来ることは無いでしょう。

写真 写真
「軍事トンネルに到着」 「中は工事中!」

 さて、いよいよ旧戸倉トンネル(隧道)に向かいます。軍事用トンネルから少し戻って谷を下ると鳥取県側のトンネル入り口に到着です。
 トンネルの入り口は高さ2mのコンクリート壁で封鎖されており、その上部はフェンスで完全に塞がれています。が、左側に扉がありそこから入ることができます。
 学生のころバイクでこの暗かった戸倉トンネルを通過する時はいつも平衡感覚がおかしくなり真っ直ぐ走れなくて怖かったことを思い出します。
 トンネルの入口付近は外の光が入るので状況はわかりますが進むにつれて先が見えなくなってきました。みんなヘッデンを点けましたが、点灯したのは私のみ。ですがさすがやまあそさん、ライトを持参されていました。
 トンネル内はひんやりと涼しくとても気持ちが良い。トンネルは上り調子で兵庫県側の出口は見えません。入口から340mほどで鳥取県と兵庫県の県境に到着、でもトンネルの最高点には至っていないことがわかりました。

写真 写真
「旧戸倉隧道に入る」 「県境」

 しばらく進むと兵庫県側の出口の明かりが見え徐々に拡大していきました。そして15分ほどでトンネルを通過、やはり直線なので速かった!
 このオプションに係った時間はなんと1時間!赤谷山登山口から真っすぐ下山するよりも45分も多くかかってしまいました。

写真 写真
「兵庫県側はもうすぐ」 「駐車地に到着」

 今日は藪漕ぎが結構ありましたが念願のコースから赤谷山に登れて良かった。
 そして、ちょっと時間がかかったオプションでしたが、行くことのない場所だったので連れて行ってもらって良かった。やまあそさんに感謝です。
 今日歩いたトラックです。

地図

Home

メイル