中尾峠から焼岳

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レポート内容 2010年9月18日(土)〜19日(日)
天    候 晴れ

 今回念願の北アルプス縦走を実行することにしました。
 新大阪8時発新穂高温泉行きの高速バスに乗り新穂高温泉に向かいます。このバスは昨年も利用しましたが4000円と安いので今回も利用することにしました。ただ、連休の影響で到着時間は予定の16時よりも遅くなるかも知れません。
 名神の渋滞を避け新名神を利用するなど臨機応変に対応するバスでしたので今回の登山口とした中尾高原には16時40分に到着、思ったより早く着きました。
 今日は、中尾高原キャンプ場でテント泊して翌日19日から登ります。今日もし雨が振れば中尾高原の入り口にあるバス停で寝る予定でしたが、天候に恵まれ中尾高原に向かいテントで寝ることにします。
 中尾高原キャンプ場はバス停から30分ほど坂道を登ったところにあります。坂道を登っていくと中尾温泉の旅館やペンションが建ち並んでいます。実は雨ならば素泊まりをと考えていたのですが、どこも週末はやっていないそうです。
 キャンプ場に向かう途中酒屋さんを見つけたので缶ビールを2缶買ってキャンプ場に17時10分に到着です。

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「中尾高原バス停」
(雨ならこの中で寝る予定でした)
「合掌の森中尾高原キャンプ場」

 このキャンプ場はオートキャンプがメインですが、バイクや徒歩の人も利用することが出来ます。
 受付で1000円払ってツェルトを張ります。通常ならば天幕はエアライズ2を持っていくのですが、今回軽量化のためツェルトにしました。
 このツェルト、買ってから既に15年ほどになりますが使うのは初めて、良いことです。(ツェルト専用のポール、張り綱を使っています。)
 源泉掛け流しのとても良い温泉に浸かったあと新大阪で買った柿の葉すしで一杯引っ掛けて明日のため就寝です。

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「初めて使ったツェルト」 「源泉掛け流しの中尾温泉」

 早朝4時30分に起床してテントを撤収し5時にキャンプ場を出発です。今日は焼岳に登り西穂山荘まで縦走します。
 登山口はキャンプ場から林道を暫く登ったところに有り、約20分で到着です。空を見上げると曇っています。
 登山道に入るとぶなやミズナラの林の中を緩やかに登っていくとても気持ちの良い登山道です。
 登山口から40分ほど登ると尾根の南側が開けて滝が見えています。名前は「白水の滝」で落差は45mだそうです。

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「気持ちのよい登山道」 「白水の滝」

 標高が上がるとぶなやミズナラの林にシラビソが混ざり始め2000m付近になるとぶなはなくなってしまいました。
 シラビソの樹林帯を登っていると前方に茶色い建物が見えてきました。気象庁は焼岳を火山100年活動度または1万年活動度が高いとするランクBの活火山としています。ですからその関係かと思いましたが「雨量観測」でした。
 雨量観測の建物から少し歩くと前方が開けました。見ると木の鳥居が有り「秀綱神社」と書かれています。御神体は大きな岩で、その岩の上には木が育っています。
 「秀綱」とは、飛騨高山松倉城主三木秀綱のことで、天正13年(1585年)に豊臣秀吉による飛騨攻めによって落城されてしまいました。そのため、焼岳の中尾峠を越えて信州側に逃げ延びようとしてこの地で夜を明かしたそうです。でも、信州側に入ってすぐ追手の手に掛かって不運な最後をとげたそうです。中尾の村人が悲運の武将を祭って道中安全と家内安全の守り神として代々譲り伝えられているそうです。私も縦走の安全をお祈りいたしました。
 神社から程なく登っていくと分岐に到着、右は旧中尾峠、左は焼岳小屋となっています。ここで右に進んで焼岳に向かいます。

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「秀綱神社」 「分岐に到着」

 旧中尾峠に向かって登っていると足元に赤い実を着けたゴゼンタチバナがありました。ふと右方向を見ればシラビソの木々の間から焼岳がようやく見えました。
 さらに登っていくとシラビソが生えていない斜面に来たので振り返りますと正面に笠ヶ岳が綺麗に見えています。稜線を右に辿っていくと穏やかな双六岳の稜線が見え、その右奥には鷲羽岳の頭も見えています。今日は快晴、mkさんkokoさんたちも楽しい山歩きをしておられることでしょう。
 快晴の中登っていくとシラビソの林から抜けました。そこはまるで高原のようで、ササが一面に生えています。暫く穏やかに登っていくと旧中尾峠に到着です。時刻は7時45分、キャンプ場からの所要時間は2時間45分です。

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「振り返れば笠ヶ岳から西鎌尾根が見える」 「旧中尾峠に到着」
(左の方向から登ってきた)

 右を見れば焼岳が聳え立っています。この峠から焼岳北峰まで標高差360mを登ります。
 少し登るとササは無くなりザレタ斜面となりました。焼岳を左方向に巻くと岩場になり、登っていくと「シューシュー」と音がしています。どうも蒸気が噴出している音のようです。そして、コルに出たのでその音の方向を見ますと岩から蒸気が音を立てて噴出しています。その周りの岩は硫黄で黄色くなっています。
 

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「ザレた斜面を登った後焼岳を左に巻く」 「蒸気が噴出している下を登る」
(画像をクリックしてください)

 蒸気の噴出を左に見て岩場を越えると焼岳頂上に到着です。時刻は8時40分です。
 少し霞んでいますが360度の大パノラマです。

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「焼岳頂上」
(南西に立ち入り禁止の南峯)
「南方向には乗鞍岳」

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「笠ヶ岳〜双六岳〜槍ヶ岳〜奥穂高岳〜明神岳」

 見れば中の湯からどんどん人が登ってきます。頂上も人が増えてきました。今日の行程は休憩を入れればおよそ9時間です。先を急ぎましょう。
 登ってきたルートを旧中尾峠まで戻り登ってきた中尾高原からのルートを左に見て尾根を真っ直ぐ進みます。ちょっとしたこぶを越えて15分ほど下って行くと焼岳小屋に到着です。ここで少し早いですが昼食とします。時刻は丁度9時45分です。
 持って上がったうどんを作って食べていると上高地側から若い人がどんどん登ってきます。が、見れば軽装、運動靴です。まぁ、そりゃ田代橋からたったの3時間弱で登ってこれますけどねぇ〜・・・
 食事を終えて西穂山荘に向かいます。
 焼岳小屋からシラビソの樹林帯の尾根を暫く歩いていると左側が開けて再び綺麗な笠ヶ岳が見えました。でも、再びシラビソの尾根に入ると暫く眺望は見ることが出来ませんでした。
 途中、割谷山(2224m)という三等三角点がありますが、登山道の途中に無かったので気づかずに通過してしまいました。
 焼岳小屋から1時間30分ほど歩くと前方が開けて西穂高岳と奥穂高岳から明神岳の稜線が見えました。西穂高岳の手前の緑の中に赤い屋根の西穂山荘が見えています。また、右下には上高地が俯瞰できます。ここが槍見台のようです。

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「シラビソの中を歩く」 「上高地を俯瞰する」

 シラビソの樹林帯を歩き小屋から2時間30分で上高地への分岐に到着せす。
 分岐から歩くこと10分ほどで西穂山荘に到着、中野高原キャンプ場を出発してから8時間30分でしたので思ったよりも早く到着することが出来ました。しかし、小屋の前は凄い人だかりで凄く賑わっており、見れば小屋に近い天場は既に一杯!少し奥の狭い天場によい場所を見つけてツェルトを張りました。
 この後テントを持った登山者がどんどん来ましたが良い場所どころか張る場所も無くロープウェイに向かう登山道に張っているテントもありました。でも、小屋はもっと沢山の人でしょう・・・

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「上高地への分岐に到着」 「西穂山荘に到着」

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「天場」 「東には霞沢岳と六百山」

 縦走の第1日目が無事終わりました。明日は日本屈指の西穂高岳〜奥穂高岳の稜線を歩きます。天候はどうでしょうか・・・

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