鳥取県智頭町

東山(とうせん)

鳴滝山

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山 行 日 程 2011年7月31日(日)
天   候 晴れ
同 行 者 やまあそさん、OAPさん

 週末が近くなって、やまあそさんから「どこに行く?」とSkypeできかれました。そこで、皆が行こうと思っているけれど中々行くことに躊躇しているであろうルートが頭に浮かびました。それは「東山から鳴滝山までの縦走」です。提案した理由は以下の通りです。
 カシミールで計測すると東山から鳴滝山までの尾根は2.6kmです。東山までは笹が駆り払われ40分で登れます。また、鳴滝山から林道までは小1時間もあれば下山できます。つまり、縦走以外は2時間です。このことは東山から鳴滝山の尾根がいかに藪であろうとも3時間は費やすことができるわけです。よって、藪の辛ささえ我慢すれば踏破できると考えたわけです。
 この提案にやまあそさんも了承。でも一人忘れてはいけない人が居ます。それはOAPさんです。
 やまあそさんから連絡してもらうと同行するとの返事。今となっては、宍粟50名山のおかげで笹が駆り払らわれ縦走できるようになってしまった竹呂山から三室山の激藪縦走以来の3人での藪漕ぎとなりそうです。
 まず、下山ポイントである智頭町八河谷の集落の八河谷川の上流の林道にやまあそさんの車をデポします。ところが、道が悪く結構時間が掛かってしまい東山の登山口に到着したのは既に10時を過ぎていました。
 準備を整えて10時38分に出発です。
 ちょうど1年前の7月31日の同じ日に、「山登りを楽しもう!」のmkさんから「東山の頂上まで笹が駆り払われているらしい」との情報をもらって登ったのが思い出されます。それ以来登る人も多いらしくルートは結構踏まれています。

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「東山登山口を出発」 「良く踏まれている登山道」

 登りはじめから急な登りですが、頑張って登りきり穏やかになり始めるとぶなの林となります。ホッとする空間です。
 順調に登って40分で頂上に到着です。以前は頂上に大きなぶなが2本立っていたのですが、残念なことに切り倒されてしまっています。行政の無知な行動がいかに自然を傷つけているのかという証拠です。

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「立派なぶなのある登山道」 「頂上に到着。でもぶなが・・・」

 道の駅山崎に7時30分に集合したのに既に時刻は11時18分になっています。この先は藪漕ぎなので昼食とします。
 登り始めようとしたとき1組の夫婦が後ろから登り始めていましたが、まだ来ません。食事休憩を終えて出発の準備が終わったとようやく登ってきました。でも、私たちが進む方向には全く興味が無いようで、どうもこの付近のことは全く知らない様子。口コミで簡単に登れる東山のことを聞いてやってきたのでしょう。
 昨年の今日、東山頂上まで笹が刈り払われていました。「ひょっとして鳴滝山まで刈り払われているかも?」と淡い期待を持って広く刈り払われた頂上を少し西に向かうと、何と!密藪が立ちはだかっているではありませんか・・・
 鹿の踏み跡を見つけて藪に突入です。
 密藪を150mほど進むと藪が薄くなってきました。「これくらいの藪なら案外早くいけるかも?」と話しながら進んで行くと立派なぶなたちが沢山立っていました。
 薄くなった藪も束の間、ちょっとしたピークを左に進んで下りに入ると密藪になり今日1番の激藪漕ぎを強いられました。
 太くてしなりの良いチシマザサが密集している下りは尾根から少しでもそれてしまうと下りながら軌道修正することは不可能です。下るとどうしても抵抗が少ない方向に体が持っていかれてしまうのです。ですから、軌道修正して尾根に復帰するにはトラバースでの復帰は不可能なのので登り返すのが一番です。しかも、修正するなら登り返しが少ないうち、そう早く修正することが肝心です。

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「藪に突入(既にやまあそさんの姿は見えない)」 「超激藪を漕いで泳いで進む」

 何とか軌道修正が終わり尾根を外さないように進みながら先を見ると杉の木が林立しているのが見えました。どうも植林があるようです。ならば、その植林の中に逃げ込めばとりあえず藪からは脱出できそうです。杉の木を目指して進みます。
 喘ぎながら杉林に到着です。密藪に突入してから脱出するまでのわずか180mほどの移動に30分も費やしてしまいました。鳴滝山までは残り2kmほど。つまり、この状況なら鳴滝山まで6時間掛かってしまいます・・・「おぉ、神様!!!」

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「杉の木目指して進むが中々前に進まない・・・」 「杉林の中は笹がほとんどなく快適に歩けます」

 杉林で一息つけたのも束の間、杉林はあっという間に終了。しかし、立派なぶなが立ち並ぶ尾根になりました。しかも薄い藪なのでとてもに歩きやすくなってきました。
 順調に下って鞍部に到着です。この先にP1204がありますが町界はそのピークを巻くように進んでいるのでそれに従い巻くことにします。しかし地形がなだらかであり、また笹で先が見えないので注意して巻かないと大変な方向に行ってしまいます。
 判りにくいなだらかな斜面をトラバースすると辺り一面がぶなの場所にやってきました。とても良い雰囲気です。

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「とても良い雰囲気の尾根となる」

 しばらく進むと東山と鳴滝山のほぼ中央付近の鞍部に到着です。鞍部といってもなだらかで平地のように広がっています。ここでも方向には注意しなければとんでもない方向に進んでしまいます。
 注意しながら町界尾根を進むとここからは登りとなります。そう、鳴滝山まで上りが続きます。そのぶん、道迷いの可能性はなくなります。まぁ、GPSが3台ありますから迷うことはありません。
 少し登るとそこは一面ぶなの林でした。笹も薄く歩きやすい状態でした。なかなか落ち着いた雰囲気です。
 最低鞍部から登り返してこんもりとしたピークを右に折れて北東に進みます。ここから先は痩せた尾根になりますので迷うことはありませんが、その尾根が密藪だったら大変なことになってしまいます。

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「ぶなの林」 「こんもりとしたピークから東山方向」

 案ずるよりも産むが易しで、これまで薄かった藪がそのまま続いておりそんなに苦にはなりませんでした。
 痩せ尾根上にはぶなが沢山ありとても良い雰囲気です。

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「痩せ尾根への入り口の藪は薄い」 「痩せ尾根の雰囲気はとても良かった!」

 歩きやすい痩せ尾根を歩ききると正面に鳴滝山が見えてきました。あともう少しです!と思ったら「鳴滝山の手前には藪があるんや!そう簡単にはいかへん・・・」と心を挫く貴重なお言葉・・・
 「百里を行く者は九十を半ばとす」のとおり、まだ90%も達成していないので半ばにも来ていません。気を引き締めましょう!
鳴滝山に進んで最後の登りに差し掛かると本当に密藪になってきました。後もう少し・・・後もう少し・・・

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「いよいよ鳴滝山が近くなってきた!」 「最後の密藪」

 最後の登りの密藪は今日二番目の密藪でしたが、私的には鼻歌交じりの感がありました。でも、やまあそさん、OAPさんはどうでしょうか?まぁ二人のことですからどぉってことないと思っているに違いありません。
 最後の密藪をクリアして14時38分鳴滝山に到着です。!時刻は14時36分、東山から2時間45分の行程でした。
 私は元気ですが二人は?
 皆さんご存知かどうか判りませんが、チシマザサには煤のようなものが付いているので藪漕ぎすると真っ黒になってしまいます。三人とも真っ黒くろ助になってしまいました。

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「鳴滝山に到着・・・」 「疲労困憊の二人・・・」

 鳴滝山に到着した感動なんて直ぐに無くなり下山に取り掛かります。これからのルートは、昨年の8月に歩いたルートを辿って下山します。一度歩いているので安心です。
 鳴滝山からの整備された登山道を下って登り返すと植林帯になります。そこを左に折れて尾根を下って古い峠道に乗って沢沿いに下り駐車地に到着です。
 時刻は15時37分です。

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「沢沿いの峠道を下る」 「駐車地に到着」

 今日は念願の縦走ができてとても満足できた一日でした。
 今日の一番の思い出はOAPさんの言葉。
 「40代のTQFと、**代のやまあそさんと、**代のわしと、それぞれ*0歳ずつ違う三人が一緒に歩くのも中々のもんやなぁ・・・」
 今日歩いたトラックです。
 なお、東山から鳴滝山までのルートは殆どが藪です。もし歩いてみようと思われる方がおられましたら、GPSを持っていかれることをお勧めします。途中にエスケイプルートはありませんし、もし運よくエスケイプできて下山できたとしても駐車地に戻るのは大変です・・・

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