北鎌尾根

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独標から

山 行 日 程 2011年9月14日(水)〜17日(土)
天   候 第1〜3日目  快晴
最終日      雨
同 行 者 単独

第2日目

 この日のレポートを書くにあたって私の見解をまず述べさせていただきます。
  私は、この計画を立てたときに数多くのHPやブログを拝見させていただきました。しかし、見るのと実際に歩くのでは全く異なっていることを実感しました。
 そこで、もし私のレポートを見て北鎌に行ってみようと不幸にも考えられる方がおられることがあるかもしれませんので、注意点を書いておきます。

 まず、登山スタイル。私は3泊4日のテント泊りの計画を実行しました。そのため、テント、グラウンドシート、シュラフ、エアマット、ストーブ、水食料等々が必要で、ザックの重さは実に17kgという重さになりました。このことは、北鎌尾根の鎌状の尾根を上がったり下がったりするのには結構体力を要しました。そのため、北鎌沢出合から出発し槍の穂先に立つまでに要した時間は12時間という膨大な時間となってしまいました。

 また、この時期は夜になると気温がかなり下がるのでツェルトは駄目です。今回ツェルトを使った人が「寒くて一睡も出来なかった」と述べています。もし、ツェルトで計画されるのであれば8月の暖かい時期をお勧めします。シュラフカバーなどでのビバークは虫に顔を刺されるのでお勧めできません。

 槍の穂先までのコースですが、北鎌沢から独標トラバースの基点までは一本道なので全く問題ありません。
 独標に行かれるのであれば、トラバースをした一つ目の尾根を越え、もう一度トラバースしながら岩を潜った先の尾根のチムニーを登ってください。

 独標からは必ず尾根を歩いてください。数々のピークを越えていかなければなりませんが、越えられないピークには巻くことが出来るルートが必ずあります。良くよく見回してください。必ずあります。

 巻道ですが、これから歩く先を見ているとピークの遥か下を巻いているしっかりした踏跡の巻道が沢山目に入ってきます。疲れが溜まってくると稜線のアップダウン(しかも岩の登攀が殆ど)を避けたくなり巻道に食指が出そうになりますが、利用しない方が懸命のようです。
 以下に大天井ヒュッテの小池さんから頂いたアドバイスを記載します。

 『独標からは必ず稜線を歩いてください。ピークが越えられないところはよく見ればちゃんと巻けるルートがあります。尾根の下にある沢山の踏後の巻道は行き止まりであったり、遠回りであたりするので使わないほうが懸命です。独標からは必ず稜線を歩いてください。』

 私はこのアドバイスを忠実に守ったので、17kgのザックを背負いながらも踏破できたものと思っています。
 以上のことから、お勧めできる計画は、

 軽量化のためすべて小屋泊まりとします。前日は大天井ヒュッテに宿泊し朝食をお弁当にしてもらいます。そして歩ける明るさになったら出発。
ただし、体力、岩登りの技術、ルートファインディング能力は必須です。

 北鎌尾根は人が歩いたコースを辿るのではなくて自分でルートを探して歩くことが素晴らしいのです。ですから第2日目の北鎌尾根を踏破したレポートはコースの説明はしませんので、写真を見て楽しんでください。

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「北鎌に朝日が当たる」
(5時30分出発Ca1840)
「左俣と右俣の分岐」(Ca1910)

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「登る」(Ca1940) 「登る」(Ca2050)

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「登る」(Ca2110) 「右へ」(Ca2400)

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「真ん中の草付を登る」(Ca2440) 「北鎌のコルに到着」
(7時40分)

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「樹林帯を登る」 「天狗の腰掛を見上げる」

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「ロープがあるところ」 「赤いロープが判る?」

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「P8から」

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「P9天狗の腰掛」 「天狗の腰掛より独標」

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「落ちれば止まらない場所」 「もうすぐ独標トラバース入り口」

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「独標トラバース手前の鞍部からトラバースを確認」
(この後間違えて右の尾根の直登コースを登ってしまう)
(本来は見えていないもう一つ奥の尾根だった)

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「独標右に槍が見える」 「トラバース入り口のロープ」

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「見にくいけれど踏跡はしっかり」 「トラバースを振り返る」

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「間違えて取り付いた独標直登コース」 「残置デイジーチェーンが私の命を救った」
(ここでルートの間違いに気づく)
(由李子の安全ベルトと11mmザイルを
出してセルフビレイをして何とか登攀)

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「難所を過ぎると後は登りやすかった」 「独標直登尾根から槍ヶ岳」

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「前方に独標の岩が見えた」 「独標に到着」
(11時50分)

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「独標から」

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「P11から槍ヶ岳」 「P11から独標を振り返る」

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「P11からの水平尾根」 「水平尾根の端部を振り返る」

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「P12から槍ヶ岳」 「P12を振り返る」

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「P13から槍ヶ岳」 「P13ピークの残置ロープ」

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「前方はP14への登り」 「P14への登りの途中から」

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「P14からP13を振り返る」 「尾根が真南に向くポイントから」

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「だんだんと岩が槍ヶ岳と同じ岩になってくる」 「P14を振り返る」

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「P15手前から」 「P15のプレート」

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「P15と北鎌平の中間点にて」 「北鎌平」

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「いよいよ頂への登り」 「振り返る」

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「だんだんと壁になってくる」 「ハサミ岩」

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「残り標高100m」 「第1チムニー」

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「第2チムニー」 「目印の木の白杭から右に回り込めば頂上」

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「祠の後から」 「頂上を独り占め」
(17時30分)

 思った以上にザックが重く独標からはペースがぐっと落ちました。
 しかし、ヒュッテの小池さんのアドバイスに従い忠実に稜線を辿ったので日没前に到着できました。
 この後テントを張ってビールで乾杯しました。


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