ガスに覆われる裏銀座

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喜作新道から

山 行 日 程 2011年9月14日(水)〜17日(土)
天   候 第1〜3日目  快晴
最終日      雨
同 行 者 単独

第4日目最終日

 昨日ヒュッテの主人小池さんに誘われて小屋泊まりとしましたが、20時ごろから雨の音がし始めました。しばらくすると風も出てきました。大天荘でテントを張っていたら大変な最終日となるところでした。
 夜中に何度か目が覚めるものの落ち着いた睡眠ができて疲れも取れました。布団から出て休憩避難スペース(オアシス)に行ってみると回りはガス、強風と雨です。よくまぁホント小屋泊まりにしていて幸いしました。
 小屋の朝食は4時45分から。理由はこの時期の日の出は5時20分ごろなのでそれに合わせているとのことです。日の出を見ることは出来ませんが定刻どおりに朝食の連絡、私は1泊夕食にしたので私も自炊に取り掛かり朝食としました。
 大天井ヒュッテの玄関にはノートパソコンが置いてあって天気予報を表示してくださっています。誰もいなければ使っても良いようです。
 台風の影響が出ていて関西は既に雨雲で覆われています。予報では高山市は雨、東の安曇野市は曇りとなっています。これからのルートは安曇野市の天気予報に依存すると思われますが、下界が曇りなら山は雨に決まっています。下界が曇りということは今の風雨も少しは和らぐかも知れません。そんなことを思いながら朝食をとりました。
 予定をほぼ終えて下山するのは私くらいなものでしょうか。殆どの人が今日は槍ヶ岳を目指していたと思いますがどうされるのでしょうか?
 下山準備を整え、小池さんにお礼の挨拶をして6時45分に出発です。

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「下山準備慌しいオアシス(ヒュッテのブログから)」
(私はどこにいるでしょう?)
「風雨が弱まり出発」

 さて、大天井岳に登るかどうかですが、今日登ったとしても景色は望めないので中止して次回由李子との思い出作りに残しておくことにしました。
 ヒュッテから少し登ると分岐、左に進みます。
 実は初日に大きな忘れ物をしていました。「喜作レリーフ」を写真に収めることでした。頭の中からスッポリと抜け落ちていて、北鎌尾根を踏破して大天井ヒュッテに戻って地図を広げるまで完全に抜けていました。今日の目的は「レリーフ」になりました。
 分岐を左にとって進みますが、ルートの先の大天井岳分岐までにレリーフは必ずあります。一応小池さに場所を教えてもらいました。が、注意しながら歩きますが見当たりません。そうこうするうちに大天井岳への分岐まで来てしまいました・・・
 探しに戻る気にもなれないのでレリーフも次回由李子との時に見ることにします

 
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「大天井岳を諦めて左へ」 「北側の大天井岳分岐に着いてしまう」

 ここからはほぼ平行な登山道なので疲れることは無いだろう・・・、と思いましたが雨は徐々に体力を奪っていきました。でも、歩きやすいルートであったことが幸いしました。
 歩いているとコマクサの群生地まで戻って来ました。初日は枯れた株しか見ることが出来ませんでしたが、今日は時間が有るのでゆっくりと見回すとこんな時期にけなげに咲いているコマクサもありました。

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「歩きやすい喜作新道」 「もう終わりかけのコマクサ」

 順調に歩いていると尾根の東側の樹林帯に入り、再び西の斜面に出ると正面にピークが聳えています。「大下りの頭」です。そう、これから少し下って100mの登りです。最終日この登りが一番堪えました。
 無理をせず一歩一歩ゆっくりと登りピークまで戻るとガスが薄らいでいっています。左を見るとガスで覆われていますが裏銀座の稜線が良く見えていました。
 これまでは殆ど平行な登山道でしたが、実はここから燕山荘までの登山道は10〜20mの高低差のある波打った登山道となります。
 しばらく歩いていると正面に燕岳を見ることが出来ました。これなら燕岳は登れるかもしれません。

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「正面に大下りの頭」 「波打った稜線の先に燕岳」

 コマクサを見終わって登山道を歩いていると初日には青かったウラシマツツジが色づき始めていました。
 大天井ヒュッテから燕山荘までのコースタイムは2時間25分で、出発してから2時間が経過しています。あと20分で本当に燕山荘に着くのでしょうか?どうもペースが遅い気がしています。そんなことを考えながらピークを越えたときその先を見ると燕山荘が見えてホッとしました。
 しばらく歩くと岩塊に到着、蛙岩です。今日は明確に蛙の顔が判ります。でもやっぱり熊さんにしか見えません。  

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「色付き始めたウラシマツツジ」 「熊の顔に見える蛙岩」

 これまでの稜線を歩いていてナナカマドが綺麗な赤い実を付けていたので写真に納めたかったのですが、風で揺れて中々写真に納めることが出来ませんでしたがやっと納めることが出来ました。水滴が付いてとても綺麗です。
 天気が良ければ山々の景色に目が行ってしまうものですが、今日は雨なので木々や花々に目が行きます。
 順調に歩いて9時15分に燕山荘に到着です。ほぼ予定通りでした。
 とりあえずビールで喉を潤します。燕山荘の生ビールは大中小があり、¥1000、¥800、¥600となっています。雨で寒いし小を飲みました。
 喉を潤しているとガスが段々と沸いてきてこれまで見えていた燕岳がガスに覆われてしまいました。燕岳に登ることにして向かっている途中で覆われるよりも良かった思って中止を決定、下山することにしました。
 下山していると人がどんどん登ってきます。「こんな天気なのに・・・」と思うものの高度が下がるにつれて雨は止み時々日が差したりしています。合戦小屋に到着すると初日とは大違い、人でごった返しています。名物のスイカも売っていました。
 多くの登山者とすれ違いながら燕山荘から2時間30分で中房温泉に下山。今回の山旅が終わりました。

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「美しいナナカマドの実」 「中房温泉に到着」

 今回の長くて厳しい山行が終わりました。
 ルートミスをしてとても危険なこともありましたが成し遂げられてとても良かったとおもっています。


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