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大天荘テン場から

山 行 日 程 2012年8月9日(木)〜11日(土)
天  候 快晴
同 行 者 由李子

第2日目

 昨夜は風が強く、フライシートをバタつかせたのでゆっくり眠れませんでした。でも、由李子はぐっすりと眠っており、朝のご来光も見ないでシュラフに入ったままでした。
 朝5時にご来光を見て、朝日で赤くなったモルゲンロートの槍ヶ岳を楽しみました。でも、綺麗な色は瞬く間に消えていきました。
 持って上がったバタールを二人で食べてテントを撤収し、丁度7時に出発です。
 今日は常念岳を経て蝶ヶ岳まで縦走します。

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「ご来光」 「常念向けて出発」

 今日も良い天気で爽やかな朝です。が、日中の気温はかなり上がりそうです。早朝のテント内は9度とかなり低くかったのですが、昨日の日中の気温は、プロトレックに日光が直射していたので41度の表示でしたので実際の気温はわかりませんが、がかなり暑い一日でした。
 大天荘から常念小屋までは穏やかな稜線を歩き、小屋に向かって一気に下るルートとなりますので小屋までは楽勝です。でも、小屋から常念岳頂上へは相当急な斜面での標高稼ぎが必要です。
 右手に槍穂高連峰を見ながら穏やかな稜線を歩いているとコマクサが沢山咲いていました。今日のルートも昨日の喜作新道に勝るとも劣らない良いコースです。
 小屋を出発して30分ほど歩くと東天荘岳の西側をトラバースして南に向いていたルートは方向を東に転じます。この方向を変える場所から南に向かって伸びる尾根があり、その尾根が視界を邪魔しますのでこれまで見えていた穂高岳から裏銀座の山並みとは暫くお別れです。

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「穏やかな稜線を歩く」
(正面右には常念岳、その右奥には蝶ヶ岳)
「ここから東に方向を転じる」

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「暫くこの山並みとお別れ」

 ルートを東に取るとハイマツの穏やかな登山道となりました。円弧を描くように4分の1円を歩くとハイマツは無くなり再び砂礫の道になり正面に横通岳が見えました。
 穏やかな稜線を歩いて横通岳の西側をトラバースすると常念側からの登山者が横通岳に登っています。昭文社の地図では東天井岳も横通岳もピークを巻くルートになっていたはずで、また大天荘からの歩行ではどちらもピークに向かう踏み跡は無かったようですし、それとも気が付か無かったのでしょうか。「登る?」と由李子が言いましたが、今日は長丁場なので常念小屋に向かうことにします。
 この辺りまで来ると裏銀座の山並みは無理ですが槍穂高連峰が望めますので、横通岳を巻いた鞍部で少し休憩します。
 横通岳の鞍部から穏やかな下りを15分ほど歩くと眼下に常念小屋が見えてきました。しかし、常念岳への登りを見ると結構きつそうです。

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「ハイマツを回り込むと正面に横通岳」 「眼下に赤い屋根の常念小屋」

 常念小屋には9時15分に到着。小屋はこじんまりとしてとても綺麗な小屋でした。いつも思うのですが、混雑しないで宿泊料金がもう少し安ければ小屋に宿泊して山々を歩けたらと思います。
 30分ほど休憩して頂上で飲むアルコールを購入して出発です。
 小屋からの出だしは穏やかな登りでしたが、常念岳への登りは徐々にその牙をむいてきました。なんというきつい登りでしょうか。地図では常念岳まで1時間の登りとなっています。
 つづら折れの登山道は登るにつれて踏み跡がそこかしこに多くなり、何処を歩くのが疲れないのか迷うような広い登山道となってしまいました。 

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「常念岳に向けて出発」 「振り返れば槍ヶ岳から南岳が良く見える」

 岩が混ざった登山道を30分ほど登ると急なのぼりは穏やかになり正面に常念岳の頂が見えてきました。沢山の人が見えます。
 暫く歩いていると分岐に到着左に下れば前常念岳を経て三股に下山するルートになります。
 緩やかな登りを登っていくと岩稜となり、小屋から丁度1時間で常念岳に到着です。
 槍穂高連峰、そして右奥に裏銀座の山並み、昨日テントを張った大天井岳までの景色を堪能しながら持って上がったアルコールで乾杯です。

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「正面に常念岳が見えた」 「常念岳に到着」

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「常念岳頂上から」

 時刻は11時前ですがここで30分ほどゆっくりと昼食をとり蝶ヶ岳に向けて出発です。
 歩き始めて思ったことは、蝶ヶ岳はなんと遠いのでしょうか・・・
 下りながら先を見ると、常念岳を下った最初の鞍部からは樹林帯に入るようです。
 常念岳からの下りも結構急な岩の下りで、膝を痛めないように慎重に下ります。
 ここに来てルートを示す赤い目印が多くなってきました。○だけではなく、スマイルだったりハートだったり、色々です。

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「正面3つのピークの左奥が蝶ヶ岳」 「常念岳を振り返れば結構な斜面」

 1時間ほど下って鞍部に到着し、ここからは樹林帯の中に入りました。シラビソの森です。
 P2512を通過すると樹林帯からハクサンフウロがちらほら咲いている草つきの登山道となり暫く登っていきますとP2592に到着です。
 正面に聳える蝶槍の向こうの蝶ヶ岳はなんと遠いのでしょうか。しかも蝶槍へは相当の下りと登りが待っているようです。

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「シラビソの樹林帯に入る」 「正面に蝶槍、奥に蝶ヶ岳」

 標高差130mを15分ほどで下って鞍部に到着。少しお茶を口に入れて一息つきました。これから蝶槍までの標高差180mを登ります。
 最初は樹林帯の中を登っていましたが、20分ほど登ると森林限界を超えました。

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「最初は樹林帯の登り」 「森林限界を超える」

 森林限界を超えるとつづら折れの登山道となり登りやすくなったものの急なため喘ぎあえいで登っていきます。
 斜面が穏やかになってくると正面に蝶槍のピークが見えてきました。
 蝶槍のピークに到着してみると、狭いピークには小屋から空身で来ている沢山のご高齢のおじさんおばさんたちが占領していましたので蝶槍からの景色は諦めて先に進みます。既に時刻は14時を回っています。
 歩いているとケルンが見えたので行ってみますと三角点がありました。実は常念岳にも蝶ヶ岳にも三角点は無いのです、知ってました? そして、この三角点が点名『蝶ヶ岳』なんです。

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「蝶槍に向かって登ります」 「三角点から」
(蝶槍の後に常念岳、遥か左後方に大天井岳)

 小屋まであと少し、そしてその先に蝶ヶ岳の頂が見えています。すでに数張りのテントが見えています。今日は金曜日、多くの登山者が来ると思われます。テン場を確保する為自然と足も速くなりました。
 暫く歩いていると分岐に到着、右に下れば横尾への分岐です。今回はここから下山せず、徳沢に下山するルートを辿ります。
 分岐から歩くこと30分で小屋に到着です。時刻は15時丁度!
 幕営の受付を由李子に任せてテン場に行って設営しました。由李子が中々戻ってこなかったのですが、ビールとチューハイを手に持って戻ってくると「小屋は沢山の登山者でごった返して大混乱!声を掛けても相手してしてくれないので、勝手に鉛筆と紙をとって幕営の申し込みをした!」といています。なんと頼もしいパートナーでしょうか。

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「穏やかな小屋への稜線を歩く」 「テン場にて」

 テントの設営も終わり、一息ついたので蝶ヶ岳に登ります。テン場から歩いて3分でした。

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「蝶ヶ岳の頂へ」 「蝶ヶ岳にて」

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「結構歩いてきた道のり」 「テン場にて」

 明日はいよいよ下山するだけとなりました。


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