針ノ木岳縦走

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岩小屋沢岳の近くにて

山 行 日 程 2012年9月21日(金)〜23日(日)
天  候 21日 曇りのち晴れ
22日 晴れ
23日 雨
同 行 者 OAPさん、由李子

第2日目

 昨夜は本日の天気がどうか心配していましたが、目が覚めて空を見上げるとうっすらと青い空が見えたのでまずは一安心。徐々に天候がよくなる気配を感じながら朝食のバタールを三人で食べました。
 テントを撤収し7時30分に出発です。
 今日は、岩小屋沢岳(2630m)〜鳴沢岳(2641m)〜赤沢岳(2678m)〜スバリ岳(2752m)〜針ノ木岳(2820m)と標高2600mを中心に標高差約200mを上下しながら立山連峰の山並みを楽しむ7時間30分の稜線を歩く行程です。
 テン場から小屋の反対方向に暫く進むと前方に剣岳がガスの中にうっすらと見ることが出来ました。

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「小屋の前から針ノ木岳」 「剣岳がガスの向こうに見えた」

 扇沢方面の谷からガスがどんどん沸いて上がってきており、気温が上がっている証拠なので今日の天候はまず大丈夫のようです。
 テン場から暫くはダケカンバなどがあり標高は森林限界を超えていません。小屋から15分ほど歩くと徐々に登りとなり森林限界を超えていきます。
 稜線を歩いていると少し北西方向に回り込むように尾根が伸びているところに来ると丁度右手に鹿島槍ヶ岳が綺麗に目に入ってきました。その左奥にはガスに隠れた五竜岳の稜線が見えています。

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「森林限界を越えたり下がったりのルート」 「鹿島槍ヶ岳」

 暫く歩いていると尾根の右側を(北側)を歩くようになり、暫く進んでいると右手に視界が開けて美しい立山連峰の山並みが目に入ってきました。天候に恵まれなんと美しい景色でしょうか。

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「美しい立山連峰の山並み」

 立山連峰の山並みを眺めながら順調に歩いていると、今度は前方に視界が広がり美しい黄葉が目に飛び込んできました。ガスが空を覆ったり晴れたりと目まぐるしく変わる光のためにとても美しく見えました。
 黄葉を眺めながら歩いていると再び尾根の南側を歩くようになり登山道はザレていて左の斜面は崩落している部分が多くなってきました。そういえば、2009年に裏銀座を歩いたとき、この先の船窪岳の周辺の信州側は同じように崩落しているところが結構あったのを思い出しました。
 暫く歩いて振り返ると鹿島槍ヶ岳が綺麗に見え、その先には五竜岳、白馬岳、旭岳がはっきりと見えています。

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「紅葉始まるルート」 「信州側は結構崩落している」

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「後立山連峰が良く見える」

 テン場を出発して1時間15分で2630mの岩小屋沢岳に到着です。立山連峰が綺麗です。
 これまでは尾根上ではなくて尾根から少し下の所を歩いていましたが、岩小屋沢岳からは稜線の真上を歩くようになりました。やはり景色を眺めながら稜線の真上を歩くのは気持ちが良いものです。

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「岩小屋沢岳に到着」 「気持ち良く稜線を歩く」

 夏山ではないので花はありませんが、足元には紅葉したウラシマツツジの色がとても鮮やかです。
 岩小屋沢岳から穏やかな稜線を30分ほど歩いて新越乗越山荘に到着です。今日は長丁場なのでちょっと休憩・・・

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「もっと綺麗になるでしょう」 「新越乗越山荘に到着」

 種池山荘もそうでしたが、この山小屋も通過者には景色の良い小屋裏の富山県側には立ち入ることが出来ず、「きっと眺めがよいであろうになぁ」と」思いました。
 喉の渇きをビールで潤して30分ほど休憩、次は鳴沢岳です。
 出発してまもなくすると、「この稜線は森林限界を超えたり下ったりするんだんね」と由李子が言いましたが、2600±200mの稜線は下れば唐松やナナカマドなどの木々がありますが、登れば岩場やザレ場がとなり木々はハイマツやキバナシャクナゲしかない標高になります。
 信州側に回れば相変わらずガスが沸いていますが、富山県側に回れば眺めは十分楽しめます。

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「相変わらず信州側からはガス」 「ハイマツとキバナシャクンバゲの稜線」

 小屋から約45分で鳴沢岳(2641m)に到着です。今日最高到達地点、やはり高いところからの眺めは最高です。でも頂上からの眺めより少し先に行ったところが絶景ポイントでした。(トップの写真)
 天候は申し分の無い状況です。次の赤沢岳に向かいます。
 針ノ木山系には2600mを越す山として、岩小屋沢岳(2630m)、鳴沢岳(2641m)、赤沢岳(2678m)、スバリ岳(2752m)、そして針ノ木岳(2820m)の山が連なっています。この山々を登っては下り下っては登りするのですが標高差が少ないのでそんなにきつくはありません。
 距離的にはここまでで今日の行程の5分の3といったところですが、後半のほうが標高が高く、疲れも出るので今が半分といったところでしょうか。

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「鳴沢岳に到着」 「奥の頂が赤沢岳」

 鳴沢岳から赤沢岳の稜線は森林限界を超えるルートでハイマツの中に道が続いていて、鞍部の標高も高いので順調に歩くことが出来ました。
 鳴沢岳から40分で赤沢岳に到着です。でも、このように高いピークが少ない標高差で続き、また立山連峰の山並を見続けながら歩けるルートはそう他には無いと思います。良いルートです。
 時刻は11時30分なのでここで立山連峰を眺めながら昼食とします。立山はここからわずか6Km、橋が掛かっていれば1時間半で雄山に到着です。

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「赤沢岳への登り」 「赤沢岳に到着」

 1時間ほどの休憩をしてスバリ岳に向かいます。天候は悪くないのですが、信州側からのガスが多くなり、空の雲も多くなってきました。
 赤沢岳からスバリ岳までの距離は長く、鳴沢岳から赤沢岳までの倍ほどです。しかし、この間の最低鞍部も2500mもあり、しかも距離が長いのでそんなにつらくは無いでしょう。
 赤沢岳から下っていると眼下に黒部湖が見えました。残念ながら赤沢岳から北に伸びる尾根に隠れてダムは見えませんが、大観峰や黒部平が良く見えています。
 スバリ岳へのルートはとても歩きやすいルートでしたが、スバリ岳の裾まで来るとこれまでとは様相が変わり岩場のルートとなりました。

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「眼下に黒部湖」 「スバリ岳手前で岩場が出てきた」

 岩場でないところは、これまでの赤土の交じりのルートから石と砂礫のルートです。信州側からはどんどんガスが沸いてきました。
 スバリ岳への登りは結構急でしたが整備されていて登山道はしっかりしていました。
 急な登りを登り終えてスバリ岳に丁度14時に到着。ところがスバリ岳のピークは狭く標識が登山道の傍らにあるのみ。三角点も無いので???

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「スバリ岳はもうそこだ」 「スバリ岳に到着」
(前方は針ノ木岳)

 さて、いよいよ残すところ針ノ木岳のみとなりました。
 スバリ岳のピークから見れば直ぐそこに見えています。しかしガスがどんどん沸いてきてガスに包まれてしまいました。良く見えていた立山もガスで徐々に見えなくなってきました。
 スバリ岳と針ノ木岳の暗部まではどうってこと無かった稜線の登山道は徐々に、アルプスの様相を見せ始め、緊張感が上昇です。
 どんどん沸くガスに包まれながら岩場のルートを登りきって針ノ木岳に到着。時刻は14時47分、種池山荘のテン場を出発して7時間です。 

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「やはりアルプスだ!」 「針ノ木岳にとうちゃこ〜」

 なんということか!ガスで覆われて360度ガスだ!
 まぁこれまで立山の景色を堪能したんだから贅沢言うのは止めようということで、何の感慨も沸かずに針ノ木小屋に向けて出発です。
 昭文社の地図では30分のコースタイムでしたが、そんなにのんびり歩いたつもりはありませんでしたが40分掛けて小屋に到着、時刻は15時30分。やはり歩く速さは人それぞれなので、地図のコースタイムはあくまでも参考にしなければならないと実感しました。


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「ガスの中小屋に向かって下ります」 「針ノ木小屋に到着」


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